抜け毛が起こる理由
 
               


抜け毛はどうして起こるのしょうか。

 通常毛周期に従い1日70〜80本、自然に抜け落ちます。人の毛髪の数は母親の胎内にいるときから決まっていて、平均約10万本といわれます。人の毛髪が生えて抜けるサイクルを「毛周期(ヘアサイクル)」と呼びます。

 まず、うぶ毛が発毛し始めると毛球(もうきゅう)が大きくなり、次第に毛幹(もうかん)も太くなって成長を続けます。毛根が皮下組織まで達すると、私たちが普段、見ている毛幹の太さとなります。数年間、伸び続けて寿命が来ると、毛球部が角化して次第に押し上げられて脱毛します。

 
           
 毛髪は1日に平均0.35ミリ伸び、寿命は男性で2〜5年、女性で4〜6年。伸びた毛髪は80センチ近くなるという計算になりますが、ときには2メートルを越える長さの女性など、長い寿命の毛髪もあります。毛周期による自然な抜け毛には個人差がありますが、1日70〜80本で1日100本を越えなければ自然な抜け毛と考えられます。

 通常は1カ所からまとめて抜けることはなく、目立たない程度にあちこちから抜けます。抜けた毛髪とほぼ同じ数の毛髪が、以前に抜けた毛穴から生えることを繰り返しますから、頭部が薄くなる心配はありません。

 
           
 

 シャンプーすると髪がたくさん抜けます。果たしてこのまま薄くなってしまうのだろうか心配になっているあなた

 場合にもよりますが、あまりにも量が多い場合は壮年性脱毛症などの疑いがあります。自然な抜け毛の多くは洗髪の際、毛髪に力が強く加わるために抜けます。これらは寿命がきたために抜けた毛髪で、通常は心配ありません。洗髪をしなかった場合、次の洗髪の際にその分、たくさん抜けます。かといって抜け毛を心配して洗髪を敬遠すると頭皮が不潔になり、抜け毛が促進されることもあるので要注意です。

           

自然な抜け毛以外には、次のような原因の脱毛が考えられます。

● 壮年性脱毛症(男性型脱毛症)・・‥‥脱毛でもっとも多いのがこのタイプで、若ハゲと呼ばれる脱毛症。男性の場合、額の生え際、またはつむじの上部周辺から抜けてくる。女性は40歳前後から頭頂部が徐々に薄くなることがある。完全に脱毛せず、毛髪が細くなった状態が保たれるのが特徴。

●脂漏性脱毛症・・・頭皮の炎症(脂漏性(しろうせい)湿疹)が原因。前頭から頭頂にかけて抜けることが多い。頭皮がかゆく、脂性のフケが目立つ、湿疹が出る、抜け毛の毛根(もうこん)に脂性のフケが付着するなどが特徴。

●ほかの病気が原因……内分泌疾患によるホルモンの異常が原因で脱毛が起こる場合。甲状腺(こうじょうせん)機能低下症や甲状腺機能瓦進症(こうしんしょう)、下垂体や副腎(ふくじん)などの病気があげられる。

●その他……老化や無理なダイエット、医療用の薬剤を注射したり内服することで起こる脱毛など。女性の場合、女性ホルモンの分泌の影響により出産後やピルの服用後に脱毛するケースもある。

 
 

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